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本の出版から一週間が経ちました

我が拙書が発売されてから約一週間が経ちました。生まれてこの方41年、本屋さんの存在がこれほど気になったことはありません。すでにたくさんの書を世に輩出している方にとっては大したことではないのでしょうが、私にとっては記念すべき初めての体験。平常心ではいられません。
平積みになった我が書を眺めると、やはり感動します。懐かしい自分に出会ったようで、棚に並ぶ姿がたくましくさえ映ります。

ところがどこにも本が発見できない書店さんもあります。何度見てもないのにビジネスコーナーの書棚を何度もキョロキョロとしています。実は他の本の下敷きになってんじゃないかと思ってみたりして、平積みになっている本をひっくり返ししている私の姿。これは知り合いには見られたくない。
「あの…、いい会社はどこにある…とかいうタイトルの本はありませんか?」
こう店員さんに尋ねるのも、どうしようもなく照れくさい。見ず知らずのヒトに自らの名前を名乗っている感じ。「伊藤秀一ってヤツを知ってますか?あ、それオレなんだけど」と聞いているような雰囲気で、とても耐えられません。
もちろん店員さんは、私がその本人だとは知っているわけがないので完全な自意識過剰なのです。自分でもどうかしていると思います。
ヒトのことだったら何とも思わないことなのに、なぜかこの照れ屋な自分にはまいった。
翻って、弊社役員は書店で宣伝して、POPの掲出まで約束してくれました。昵懇の仲間が各書店の状況や平積みになっている画像をメールで送ってくれたりしました。また、「あそこは平積みだけどここには置いてない」と電話をくれたヒトもいます。
ありがとうございます。感謝しています。他力本願ですみません。
今売れている本『ダメな自分を救う本』を読んで反省します。

コメント (6)

中島 芙実:

たまたま本屋で手にとっただけの本にここまで影響されたのは初めてでした。まあ、昨日一週間待ちに待った面接の結果が不採用だったというタイミングからかもしれませんが・・。  焦る気持ちばかりで統一性もなく履歴書を送っていた私にはまさに目からウロコでした。 うれしい巡り合わせにありがとうございます!

伊藤秀一:

中島さんのような感想を抱いてくださる方がいらっしゃればサイコーだな…と、原稿を書いている時から思っていました。
中島さんのメッセージにとても励まされました。ありがとうございます。

不採用の結果報告はションボリしますが、
それは(受験のような)試験の合否判定ではなく
「中島さんにはもっと向いている会社が他にあるはず」
という報告に過ぎませんからアセる必要はありません。
就活、頑張ってください。

Y.K:

はじめまして。私は求人広告代理店の営業部門の責任者をしております。また、今年から初めて新卒採用を開始することになり、こちらの責任者も兼務しております。その関係で資料集めのつもりで書店に立ち寄った際、伊藤さんの著書「いい会社はどこにある? いい人材はどこにいる?」のタイトルが目に入り、読み始めること数分で私もまさに目からウロコ・・・。この仕事に従事してきて、人事の矛盾や採用の固定概念から脱却できず、カネと時間のムダを重ねていく企業を何社もみて、説得してもしきれない辛さ、半ば諦めにも似た経験をし、「このビジネスはこんなことの繰り返しで本当にいいのか?」という悩みをずーーっと抱えてきました。ですからこの本は、まさに私の背中を押してくれる本です。※学生さんにもそう感じてもらえる本なのでしょうね。
制作畑で・・・というところにも共感を得ます。私も現役の頃は営業と取材、制作も全部自分で行っていたので本当に共感しました。
今タイトルで売らせる本が多い中、実例を交えての説明は同業者としても「その通り!」と感じます。
この本を多くの採用担当者が読んで、日本の「採用」が改善されることを期待し、私も微力ながら貢献していきたいと思います。

今後の更なるご活躍に期待しております。

伊藤秀一:

Y.Kさん、コメントありがとうございます。
同業の方にお読みいただくには、初歩的な内容も多く、なんだかちょっと恥ずかしいような気持ちになります。
しかしこんな暖かいメッセージをいただけると、とても心強く、単純にメッチャうれしい気分で満たされます。ホントに感謝です。
日本の採用の現場がよりよい姿になり、若者たちが「働く」ことへの関心が高まってくれることを願ってやみません。
似た職場環境にいる私たちですので、ともに頑張りましょう。

Y.K:

改めてY.Kです。その初歩的なことをしっかりと行っていくことが採用現場そして我々の業界に(まさに今)問われていると感じております。現状を嘆くよりもまず実行!まず私自身から新卒採用を通じて実行していこうと思います。伊藤さんの本に出合えたことに感謝です。ありがとうございました。そしてともに本当のベストマッチをどんどん創出していきたいですね!

伊藤秀一:

YKさんのようなお考えを持ったリーダーがいる企業にお勤めの社員さんたちは幸せだと思います。影ながら応援しております。
ホントにありがとうございます。

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2006年5月29日 00:51に投稿されたエントリーのページです。

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