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おもしろきこともなき世をおもしろく。

高杉晋作の辞世の句をパクってタイトルにしました。
「おもしろいヤツだなあ」ってヒトがいい経営者になるかというと、そうではありません。その逆もしかり。いい経営者がおもしろいヒトとも限らないのですね。残念ながら。いい経営者だと定評のある方でも、会って話してみると、カネ勘定と目標管理がうまいだけでなんだかタイクツな(…と僭越ながら私が勝手に思ってしまう)ヒトもいないわけではありません。
ニンゲンとしても経営者としても中途半端な私が自分のことを思いっきり棚に上げて言ってます。お許しください。


私が好きなのは、有名度合いとか、カネのあるやなしやを問わず、世代やジェンダーを超えた層におもしろがられているヒトです。当然のことながら、そういうヒトは自らが望まなくても自然にヒトが集まってくる。しかもこの手の人たちはそれを「ワシの人脈だ」とは決していばっていないのです。おそらく「人脈づくり」なんて活動を意識すらしていないでしょう。「人物だなあ」と思います。


話は変わりますが、私は株式投資が嫌いです。正確に言うと、ゼニ儲けのためだけにたまたまその会社の株を買っている「無機質な株主」がキライなのです。本来、会社の事業を知り、未来の可能性を確信し、納得し、応援する気持ちになって、愛情を注ぐからこそお大事なおカネを投資企業の株券に換えるんですよね。で、成長途上に応援してくれたヒトへお礼をするために利益を出すんですよね。そういう本来の意味で上場企業の経営者の方が「株主のために」と言うのは当然です。
翻って、パソコンをながめながらタイミングだけで株を売ったり買ったりしているヒトって、応援する気持ちや愛情が見えません。誰にも何のサービスもしていない。ただ「カネ儲け」をするだけ。そんなことに没頭しているニンゲンがおもしろいワケがない。


みんなで苦労を楽しめる仲間たちがいる。嬉々として取り組める。おもしろいヤツらがいる。多少経営がうまくなくても、おもしろいと思える組織に参加していることが大事です。目先の小銭稼ぎなんて最優先にしていると人生がつまらなくなってしまいます。
あなたが今いるその組織はどうでしょうか?
(‥‥拙文で申し訳ございませんが、私のアタマの中ではひとつなんですが‥‥。この内容、意味不明ですかねえ?)


コメント (2)

chiho:

おはようございます。
ブログを読んで思い出したことがあります。
私の以前の上司でお金が大好きな人がいて、まあ職業柄しょうがないんですが、株も為替もほんとに好きだったなあと。
その人に食事に連れて行ってもらうと必ず勝ち誇ったような顔で言われる言葉が

「ここの売上はいくらか知ってるか?」
「この料理の原価はどのくらいだと思う?」
「この店の客単価は?」

でした。今からおいしいご飯を食べようとしているのに
そんなことしか話題にできないのかなあととても違和感を覚えました。
それからの私の経営者っていわれる人のイメージが植え付けられてしまってます。これって歪んでる?

伊藤秀一:

chihoさま
コメントをありがとうございます。
かつての上司が何かを教えるつもりだったのか、
商売ッ気たっぷりでついつい口から出てしまったのかによって
その場の印象もずいぶん変わると思いますが、
違和感があったとのことですから、
おそらくデリカシーに欠けた発言だったのでしょう。
「場の空気が読める」
っていうのはとても大切な能力ですよね。

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2006年8月20日 03:15に投稿されたエントリーのページです。

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