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理念にインスタントはありません

新たな取り組みのひとつとして
とある昵懇のお客さまの理念作りのお手伝いをしています。
全社員とともに語り合う時間はとても有意義で
組織が精神的成長をしていく姿が
間近に見えてきます。

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経営理念という文言はワシも若い頃、
月並みな言葉の羅列のお念仏で、まったく意味がない!
と軽視…というか、ほぼ無視していました。


「顧客満足の追究により地域社会に貢献し飛躍をめざす」


なんて言われても、
ぜぇ〜んぜんまったく何〜も聞こえてこないよ。
…なんて思ってましたからね。


それが今や、経営理念こそ
企業の存在価値であり、判断基準であり、道標なんです。
と、しっかり身に染みついています。
何のために会社があるのか、を世の中のヒトに示す
企業の存在理由なんだから、
絶対に軽視しちゃイカン大事な「約束」なんです。

そんな大事な大事な経営理念を
大事なお客さまとともに考え続けられるのは、本当に感慨深い。


かつて、こんなシゴトの依頼が来ました。


客「今、何にもないから理念を作ってほしい」
私「理念って会社の存在理由ですからそんなにカンタンには…」
客「言葉はテキトーでいい。理念なんて言葉だけ。社員がそれなりに納得できれば」
私「企業理念というのは外部任せで耳に心地いい言葉を羅列するのではなく…」
客「あんたたち言葉を制作するプロなんじゃないの?」


って…冗談じゃなく、ホントにこんなことを言い放つ経営陣でした。
日本全国に拠点をもつそれなりの規模の企業が、ですよ。


初めてお付き合いをする
大手広告代理店さん経由の話だったし、
依頼をもってきてくれたその代理店の営業マン君は、
なかなか骨のある若者だったから、なんとかお手伝いをしたいのは山々でしたけれど、
クライアント経営陣のスタンスにどうしても納得できず、
その依頼をお断りしてしまいました。
もちろんそれ以降、
その会社のサービスを受ける気にもなりません。


理念って会社の色が絶対に出ていると思うんですよね。


あ、しかしウチってちゃんとできてるのか?
いやいや、なかなか完成できなくてもそこを目指す気持ちがあれば
だんだん近づいていくのですよ、
きっと。‥‥たぶん。


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2009年9月26日 22:25に投稿されたエントリーのページです。

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