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ああ若き日のアナログの宴

呑んで若者にクダを巻いていたら
自分の若い頃をしみじみと思い出しました。
アホみたいにムダな努力を積極的にしてホントによく働いた。
でも間違いなくそのムダによって
今のワシは育ったのです。

ブラウン管を割ったテレビ、
模型飛行機、氷詰めの雑誌、花火、大昔の軽自動車…、
そんなものをスタジオに持ち込んで
撮影依頼したり。
それで朝まで撮影アシスタントをやっても平気。


割付用紙に何枚もラフを描いたり、
原稿用紙に何本もキャッチを書いてみたり、
図書館にこもって土木構造物について調べたり。
それでデートに行けなくっても平気。


二十代はR社の仲間と汗をかいて。
三十代は誰もいないオフィスでFMラジオとともに深夜を過ごし。
そのくせにちょっとでも時間できると、
仲間と酔って朝まで語り合うからカネはない。


いつになったらラクになる?


と、いつもそんな疑問をボンヤリと思っていたのだけれど、
こういうふうに
「ムダな努力に打ち込むこと」を繰り返している時間こそ
ワシの幸せなんじゃないかと。


しかしまあワシは
ボスでもあるわけなので苦労を楽しむだけじゃなく、
スタッフがハッピーじゃなきゃアカンわけです。
それは申し訳ないけれど、
まだうまくやれてないなあと思うのですね。


それは今は棚にあげさせていただいて。


今なんてね。徹夜で仕事していても、
インターネットをながめて息抜きできるんですよね。
ツイッターに弱音が吐けるんですよね。


ひたすら無心で仕事に打ち込む以外に
何もできなかった昔のほうが幸せだったかもしれません。


ひたすら無心で働いて、
呑むとなったらメールで呼び出されることなく酔っ払って語るのが
いいんじゃないですか?

よく考えたらワシは
ヒトにiPadを見せびらかしてますけど、
これだってホントはどうなんだ?

いつでも何かとつながってるし、
仕事に必要な書類は何でも確認できるし、
ワシがどこにいても問題ないし、ヒマなら退屈しのぎもできるし、
本も買って読めたりする。


あれ……。


ワシは最新の道具を使いこなしてるんじゃなくって
実は使われてないか?

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2010年6月19日 23:47に投稿されたエントリーのページです。

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