« 輝いていたセーネンのワシよ | メイン | 滋養強壮にケツの青い飲みニケーション »

缶コーヒーBOSSのCF|リアル篇

この星の冬は厄介だ。
子どもの頃から冷たい風に当ると、
しばらくの間、恥ずかしくなるほどボロボロと涙が流れる。
だからこの時期、毎朝泣いているような状態で
自転車を漕いで通っている。

201101171627000.jpg

今朝も同様、
グズグズと激しく涙を流しながら
星ヶ丘三越の前で信号待ちをしていたその時。
「人生、いいことばっかじゃないんでよ。がんばりゃぁて」
という声とともに視線を感じた。


そっと振り返ると、
オフホワイトの作業着を来たオジイサンが
明らかにこちらの目を見て、ワシに向かって話しているように見える。
目があった瞬間にオジイサンは
「のぉ」
と念を押すように頷きながら微笑んだ。


どうしてこっち向いて話してんだろう?→
泣いている自転車中年野郎に見られて励まされてる?→
そりゃ猛烈に恥ずかしいじゃん→
いや待て。これは相当にいいオジイサンじゃね?→
すっげー感動物語!!!
と、約一秒の間にワシの思考は素早く変換されていった。


その瞬間にワシはなんとなく
「ありがとうございます」とお礼を小さくつぶやいた。
そしたらオジイサンはもう一回
「のぉ」と言って頷いた。


信号が青に変わる時、ワシは再度
「ありがとうございました!」と残してペダルを踏んだ。
その時間がなんだかとても照れくさかったので
もう後ろは振り返ったりしなかったけれど、
サイコーにいい朝だった。


こんなコミュニケーションが残るニッポン、
まだまだ捨てたもんじゃない。


コメント (1)

伊藤秀一:

コメントありがとうございます。

スパムコメントに埋れて返信が遅くなりました。
すみませんでした。

私もビビったんですよ。
話しかけられた時は。
でも気のいいオッサンの一言、ホントに嬉しくなりました。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2011年1月20日 10:20に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「輝いていたセーネンのワシよ」です。

次の投稿は「滋養強壮にケツの青い飲みニケーション」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。