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官能に浸る日曜日の昼下がり・・・

先週のブログを書いた次の日。
日曜日にも関わらず、
ひとり朝から新幹線に乗り込んでいた。
平日と違って女子ども老人カップル家族がまみれた車内は、
同じ乗物の中とは思えない。

Y343766028.jpg

この日の目的地は‥‥。
昭和30年代、ハネムーンのメッカ。熱海。
かつての隆盛がなくなったとはいえ、
駅界隈は観光客で賑わっていた。


駅で待っていたのは、
和服を着ると似合う美人の未亡人だ。
彼女がクルマで待っているという約束の時間は、
年末にこっそりメールで決めた。


再会に談笑しながら
彼女のクルマに乗り込んだ。
しかし地元名物で空腹を満たす時間も惜しみ、
景勝地を一望できる別荘地のような場所にたどり着いた。
古い立派な洋館の一軒家だ。


昭和の文豪が愛したという
御茶ノ水の『山の上ホテル』のような
風情を持った建築と室内の調度品が、
そこが贅沢な空間だとわかる。


コーヒーで一息入れるやいなや、
彼女はワシに「さあもう服を脱いで横になって‥‥」と言う。
ワシは裸になって横たわると
彼女の手が・・・・。


…と、ここまでの、
官能小説もかくやの流れにはちゃんとオチがある。
ワシは宇能鴻一郎氏ではない。


ワシはたしかに
服を脱いでいた。ベッドで横にもなっていた。
しかし、紙パンツ一丁にさせられ、醜い姿を晒したまま
大勢の知らない人たちに囲まれたのだ。


「さあ、ここに横たわれ!」
と指示されたのは、泥んこまみれのベッドだった。


情けない表情のワシは
大勢にジロジロ眺められながら、さらに泥を塗りたくられる。
そして為すすべもなく
そのあられもない姿を写真に撮られ続けられた。
うううううううう・・・・。


しかしだんだんそんな状況が
気持ち良くなってくるというドMな体験をした不思議な1日。


実はここ。
ファンゴセラピーという温泉泥マッサージと
ハワイ式ロミロミというアロマオイルマッサージの
専門のサロン・・・なのでした。


一般的な女性ターゲットだけでなく、
オッサンやオトナの夫婦なども狙っていくとのこと。
で、そのパンフレット用の
ダミーオッサン客として被写体に引っ張り出されたんだけど、
まさかの紙パンツ一丁‥‥。
そんなシチュエーションとは思わず。


「還暦前後のオヤヂで、
 酒も女もゴルフもグルメもアガリで
 新しい癒しを求めている層に向けたサロン」


あー、なるほど、
還暦間近なオッサン役ね。ワシ。
いーよ任せとけ!と安請け合いしたものの、
撮影現場にはカメラマンさんと撮影アシスタントさん、
制作ディレクターさん、サロンのオーナーさん、
そして複数の施術師さんのひとりが
元同僚の副業だったのです。


もー、筆舌に尽くしがたい恥ずかしさ。
パンフの完成が待ち遠しい。

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2014年1月25日 23:32に投稿されたエントリーのページです。

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