赤ペンを持って原稿チェック。
ただでさえ久しぶりに行う作業なのに、
今週は膨大なボリューム。
製造業の技術、女性雇用、学生就活、対談…。
自分で書くほうがうんとラクだ。
他人の原稿チェックは
面白い文章なら興味も湧くけれど、
どこから手を入れたらいいか迷う原稿の場合、
集中力があっという間に切れてしまう。
気を失いそうになって困る。
そんな気分を一新するために
名古屋伏見のオフィスを飛び出て徒歩３分。
白川公園を散歩した。
いや、こんなことは初めてなんだけど。
写真の名古屋市科学館の景色に
とても癒やされる。
原稿チェック以外のことに考えを巡らしつつ歩いていると、
だんだん眠気は解消されてくる。
歩く時間は貴重だ。
そういえば、
今週は久しぶりに
自宅までの11kmの帰路も歩いた。
山あり谷あり、
苦労の連続ばかりやってくるけれど、
徒歩のひとり会議によって
アタマの中を整理して、
どういう判断をしたらいいのかを考えて、
誰のためになるのかを考えて、
未来につながるかを考えて、
やがて問題解決の道が見えてくる。
途中、
イヤホンをしても音楽は何もかけない。
なるべく早足で背筋を伸ばして。
ラーメンを食いたい気持ちを抑え、
独り呑みしたい気持ちを抑え、
ハンバーガーをかじりたい気持ちには負けて、
およそ二時間と少々。
栄では酔っ払いの喧騒を逃れ、
新栄以降はヒトの群れが少なくなって、
千種を過ぎたあたりで
ランニングのオニーサンが増え始め、
ギラギラに明るくなった今池のドンキに眉をひそめ、
池下辺りで休憩して、
覚王山でギブアップしそうになり、
本山で塾帰りや大学生が再び増え、
東山公園辺りの薄暗い道で女性に気味悪がられ、
星ヶ丘三越のベンチのカップルや
手を繋いで歩くカップルに嫉妬して、
やがて一社に到着する。
約１万５０００歩。
疲労で早く眠くなってしまうのも、
オジサンにとっては健康的。
不健康な日々をタフに送っていた
若かりし頃が懐かしい。