たったひとりから始める。
先日、朝8時前に渋谷駅から電車にのりました。
銀座線のホームは、どこの乗降口も人がきれいに6列に並んでいます。
まるで小学生が体育の時間に「前へならえ」と言われて
並んでいるような美しさです。
「???」
東京メトロ銀座線は渋谷が始発駅。
誰も乗っていない電車がホームに入ってきます。
左側の3列の前に乗降口がぴたっと止まりました。
ドアが空くと左側の3列だけが足並み揃えてダッダッ、と
電車に乗り込んでいくのです。
右側3列の人達は微動だにしません。
発車のためにドアが閉まると同時に
先ほどまで全く動かなかった右側にいた人達が、
タイミングを合わせてドアの前までザッザッと移動するのです。
「!!!」
無言で動く姿は異様だと感じる人もいるかもしれませんが、
整然とした成熟した都市のルールだと感じました。
誰かが声を上げて作ったルールではなく
きっと最初は混乱しつつも「あぁ、これはいいね」と
気づいた人から少しずつ取り入れていったのではないでしょうか。
「文化」というものは、こうして成り立つものかもしれません。
社内コミュニケーションの課題を仕事にしていると
「ウチの会社は社風が悪い」と嘆く声を聞くことがあります。
「挨拶をしよう」と口すっぱく言いつづけることもできますが、
自らたったひとりで動き出すこともできます。
挨拶をする、ありがとうを言う、同僚を褒める・・。
それはたったひとりで乗降口の右側に立つのと似た行為です。
無視されても、邪魔にされても右側に立つ。
ある日、誰かがその良さに気づいて
一緒に右側に立ってくれる。
列ができれば、後の人はもっとそれに続きやすくなる。
そして、それがいつしか会社の文化になります。
よい文化も悪い文化も、きっとこうして作られると思うと
まずは自分の居ずまいを正そう、そんな気持ちになりますね。












