「町の電気工事屋さん」というイメージから脱却したい
一般的な電気工事だけでなく、工場で使用される制御機器や天井走行クレーンなどの設計・工事・メンテナンスを行う同社。技術力も高く、様々な工事全般のカバー力もあり、30年先を見据えた取り組みにも色々チャレンジしているものの、
①「普通の町の電気工事屋さん」として見られしまう
②業種に対するネガティブイメージもある
という課題を抱えていました。そこで、イメージを払拭するため「働く人たちがイキイキとしている風土」を伝える採用パンフレットを提案をしました。
コンセプトは「絶対的職場楽しみ主義の高浜電工」
事業優位性を含めた総合的な会社の強さ+高浜電工の社員
という人の魅力を伝える採用パンフレット
まず驚いたのは、高浜電工は終戦の年の創業から現在の5代目社長まで代々血のつながりのない社長が継いできたという事実でした。町の電気工事会社は同族経営が多いにもかかわらずです。社員数47名にもかかわらず60名超えの株主がいる。全国の電気工事会社を相手にしても引けを取らない工事範囲のカバー力がある。幹部候補生の教育に一人あたり100万円投資している…話を聞けば聞くほど、「町の電気工事屋さん」という枠を越えて「一企業」として他を凌ぐ事業優位性をもち、社内の体制を整え、100年企業として生き残るために様々なことに本気で取り組んでいることが分かりました。
取材の事前ヒアリング時に、6名程度の社員さんに話を伺いましたが、社員さん同士のやりとりや直接話を聞く中で、楽しそうな雰囲気やいきいきした印象を感じました。自分が感じた「この人たち、なんだか楽しそう」という感覚がそのまま他社との差別化要素になると考え、「高浜電工の社員図鑑」のような形で社員さんを紹介するという企画を考えました。また社長の人柄の魅力も強く、単なる社長メッセージで終わらせるのは勿体無いと感じ、社員さんと同じように図鑑様式でメッセージを伝えるようにしました。
「読み込むと高浜電工のすべてを知ることができる教科書」的な位置づけのパンフレットになったものの、読んでもらえないと意味がありません。そこで、説明会の時に学生に特にどのポイントについてどういう順序で話すと企業の魅力が伝わるのかをまとめた資料を、出来上がったパンフレットとともに納品しました。