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2020.04.14

データで見る高卒データ[高校新卒・高校生採用・採用データ]

 

こんにちは。うめこです。
今回は高卒就職に関するデータを紐解きながら、これからの採用環境や打ち手について考えていきたいと思います。

 


▼目次

1.大卒を超える高卒の求人倍率

2.高卒が人気な4つの理由

3.5人が1人が就職を選択

4.愛知は高卒就職者数が全国一位

5.高校生に直接アプローチできる合説やインターンが続々登場

6.まとめ


 


1.大卒を超える高卒の求人倍率


高卒の求人倍率は9年連続上昇し、2017 年には大卒の求人倍率を上回りました

少子高齢化によって、企業は労働力確保に頭を抱えています。人材採用は喫緊の課題!外国人や高齢者の採用など、多様な人材を活用する動きが強まるなか、高校生も注目されています。 しかし新型コロナウイルスで日本経済が後退したとき、採用環境はどうなるのでしょうか。

3月時点では、業績悪化を理由に、4月入社の新入社員に対して内定を取り消す企業が現れました。2008 年秋のリーマンショック後を思い出します。コロナショックが今後の採用活動にどう影響を与えるのか、 先の見えない不安が募ります。

 

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2.高卒が人気な4つの理由


POINT1:日本全体が人手不足

2008 年をピークに人口は減少の一途へ。少子高齢化が進み、2030 年に日本の人口の 1/3 が 65 歳以上の高齢者になると予測されています。働き方改革やシニア人材の活躍で労働人口(15 歳以上で労働能力・意欲がある) は微増していますが、若者は減るばかり。若年層の確保は、年々競争率が高くなっていきます

 

 

POINT2:基本給が大卒より安い

日本では、年齢給制度を採用している企業が多いのが現状です。近年は、学歴による能力差もないため、高卒のほうがコスパがいい…という矛盾。

 

 

 

POINT3:サービス職種の求人が増加

2011 年の東日本大震災、2013年の東京オリンピックの決定が背中を押すカタチとなり、日本の観光産業は上向きに。インバウンド需要が増加し、 ホテルや飲食店などのサービス職種の募集が増えています。学歴ハンデのない職種も増えていることも、求人倍率の高さに影響しているのではないでしょうか。

 

 

POINT4:専門職でない限り、大卒との能力差ない

偏差値 40台以下の大学の学部学科が75%。
大学進学へのハードルは下がり続けているため、進学するのがアタリマエになりました。ただ「学びたいから大学へ」と考える学生は少ない印象。社会にでるのが先延ばしになっただけの大学生も多く、高卒との能力差はほとんどありません。ならば「賃金が大卒よりも安い高校生を育てたほうがいい!」という企業が増えているのかも。

 

 

大卒と能力差がないのに、高卒のほうが給料が低い…って不思議ですよね。高卒採用のルールだけでなく、学歴差のない雇用も考える必要があるのでは?

 

 

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3.5人が1人が就職を選択


高校卒業後の進路として、就職を選ぶ生徒は18万6000人ほど。全国の高校生約100万人の約18%です。1990年代以降、大学の定員の拡大が進み、 2009年には進学率が50%を超えました。「大学全入時代」の突入となり、望めば大学に入れる時代へ。就職を選ぶ高校生は少なくなりました。しかし進学者の 2.6人に1人が奨学金を利用しており、卒業後の返済で苦しむ人も少なくありません。気軽な大学進学も、見つめ直す時期にきているようです。

 

 

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4.愛知は高卒就職者数が全国一位


求人倍率・求職者数・求人数ランキング

愛知の求人倍率は東京、大阪についで 3位ですが、高卒新卒者の人数は全国 トップです(しかもダントツ)。理由は、トヨタ自動車をはじめとしたメーカーや製造・加工業が盛んで、高卒でも活躍できる就職先が多いからだと思います。ちなみに東京の高卒の求職者数は「6652人」で第6位でした。

 

 

愛知に就職した県外者ランキング

隣県以外では、九州や沖縄から愛知へくる人が多い!地元企業が少ないため、求人数の多い東京・大阪・愛知で就職先を探します。愛知の求人の特徴は大手メーカーをはじめとした製造系の仕事が充実していることです。長く勤め、家族をつくり永住 する人も少なくありません。サービスや派遣の仕事が多い東京や大阪に比べると、安定性の高い職種の募集 が多い印象です。

 

 

県外就職が多い都道府県ランキング

大手メーカーの製造拠点が九州エリアにあるのは人材を確保するための戦略だったんだな…と改めて感じました。製造業のみなさんには周知の事実ですが、九州エリアでの採用活動もひとつの手です。遠方なので、就職前に生徒が企業訪問するのは難しいため、求人票以上の情報をどこまで伝え られるかが重要になります。寮はあるのか?どんな街なのか?どんな仲間が迎えてくれるのか?高校生の動機を高めるだけでなく、保護者や先生が「地元を離れても生活できそ う」と安心してくれるような情報が必要です。

 

 

愛知にある大手物流会社では、高校生向けに制作した採用パンフレットを手に、社長と常務が九州各地の高校を直接訪問しているそうです。わざわざ遠方の高校を訪れるのは、自慢も手間も予算もかかりますが、直接会って「印象のいい企業だな」「この人たちなら生徒を任せられる」と先生が安心してくれたら、生徒にもすすめてくれるはずです。

 

 

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5.高校生に直接アプローチできる合説やインターンが続々登場


現在の高校生の就職活動の90%が「学校斡旋」です。情報解禁する7月から9月の応募までに、企業選定・職場見学・学内選考を行います 。応募する企業の情報は、データが羅列された「求人票」のみ。短期決戦で情報が少ない…となると、大手企業やOBOGがいる企業、先生や保護者がすすめる企業になってしまいます。そこが自分らしく働ける会社ならいいのですが、早期離職が多いのも事実。もっと企業の魅力や強みを知る機会があれば、高校生が自分にあった企業を見つけられるだけでなく、多くの中小企業にチャンスが訪れるはずです。

そんな想いから、近年様々な民間企業やNPO団体が、高卒就職向けのサービスを始めています。生徒・先生が参加する合同企業説明会、高卒採用を行う企業がズラリとならんだ就活サイトや情報誌、高校1年生から参加できるインターンシップなど、高校生と企業を直接繋ぐ機会が増加。高卒就活に新しい風が吹き込み始めています。

 

Report:岡山県建設業協会主催「おかやま建設企業ライブ」に占有 ブースの装飾と雰囲気で着席率が変わる

岡山県にある30名規模の総合建設会社・株式会社和田組様からのご依頼で、建設業界の企業限定で行われた高卒向けの合同企業説明会で使用するブース装飾を制作しました。

実際にイベントに参加して実感したのが「高校生は企業を直感的に判断している」ことでした。規模や知名度に関わらず、ブース装飾に書かれた文言やデザインをみて「面白そう」「楽しそう」と生徒が集まってくるのです。生徒たちを盛り上げる人事担当者のキャラクターもあり、300名規模の合説で約100名の生徒が着席。先生からも「貴社に合いそうな生徒が思い浮かぶ」「企業の特徴がわかりやすいから紹介しやすい」など大好評。実際に高校生も紹介していただきました。

成果に繋がったのは、高校生にも共感しやすい「待遇の良さ」をストレートに表現したこと。80年以 上続く老舗建設会社という「地元志向」「安定性」と大手企業にも負けない「待遇の良さ」をポップなデザインでアピールしました。「老舗なのにぬる~い会社」というキャラ付けがハマり、20年ぶりの新卒採用で2名の高校生を採ることができました

 

 

Report:NPO法人アスクネットの高校生インターンシップ「マイチャレ」を実施 高校生の能力の高さに驚きまくり

学校と地域をつなぐ教育コーディネートを行うNPO法人アスクネットでは、高校生が参加できる企業インターンシップの機会を提供しています。株式会社ジオコスでも高校生を受け入れたことがありますが、彼らの意欲と能力の高さに驚きました

「ジオコスの求人記事をつくる」ため、社員の取材・ 撮影、原稿制作、誌面レイアウトまでやってもらったのですが、「そのまま掲載できるのでは!?」と思うほどクオリティの高いものが出来上がってきたのです。主体的に行動できる子も多く、高校生時代 のぼーっとしていた自分とは雲泥の差…。高卒採用を迷っている企業様は、インターンシップからはじめてみてはいかがでしょうか。

ある介護施設では、インターンシップに参加した生徒が新卒で他社に入社するも、転職で同社に戻ってきたといいます。理由は「インターンシップの時に面倒をみてくれた社員さんが優しかったから」。「直接会う」ことの大切さを改めて感じました。

 

 

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6.まとめ


新型コロナウイルスの感染拡大による景気の悪化が懸念されています。

3月31日に株式会社ディスコが発表したデータによれば、大手企業に比べ、「2021 年卒の採用計画を下方修正する中小企業の割合が高い」という結果がでていました。 業績が落ち込み内定を取り消す企業もいましたが、それを逆手にとり、内定が取り消された学生を対象に採用活動を行った企業もいます。新規求人を行うには厳しい時期ではありますが、人が採れる会社にとっては好機です。しかも環境が厳しい時期に入社した社員の定着率は高くなります。

18 歳人口は経年的に減少しているため、若者の採用はどんどん難しくなっていきます。しかし高卒採用のルールも見直しが始まり、高校生に直接企業の魅力を伝える機会も増えてきました。景気の善し悪しにかかわらず、採用を続ける会社が強い。自社に合う採用方法を探してみてはいかがでしょうか。

 

▼高校生採用に関する情報はこちらのブログでも紹介しています。ぜひご覧ください。

高校生採用向けの広報ツール[高卒採用・母集団形成]

 

 

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◆writer◆

うめこ
2009年入社。新卒で入社し、制作ディレクター、営業を経て、事業推進部へ。
企業理解を深めるために、お客様が出店するスーパーマーケットをプライベートで全店舗まわったり、半日体験入社したり、入社する人が住むであろう本社や勤務地の生活環境を散歩したり…ストーカーのように調べる変わり者。今の楽しみは、週1回ペースで遠方のお客様と世間話をすること。社内でのあだ名は「うめこ」。

 

◆過去担当案件一例◆
岡山本社の総合建築会社・和田組さまブース装飾スライド
京都本社の葬儀社・花駒さま採用リーフレット
愛知県豊橋本社のスーパーマーケット・デライトさま採用リーフレットパンフレット
愛知県東海市本社の鉄鋼商社・三和実業さま採用パンフレット
愛知県小牧市の特殊鋼商社・名古屋特殊鋼さま会社案内パンフレット
愛知県岡崎市の試験評価・エフティテクノさまコーポレートサイト
高校生進路応援冊子『@18』編集長

 

◆これから採用活動を行う採用担当者さまに読んでいただきたいブログ◆
新卒採用を行うメリットは?
人材採用に関する5つの原則
採用予算はどこにかけるべき?
ターゲット人材は、社内にいる誰タイプですか?
入社後のミスマッチを防ぐ採用広報は?

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