JYOCOS

株式会社ジオコス|採用ツール企画|名古屋(愛知)

ブログ staffblog

まずは、お問い合わせください

2021.06.28

社風の見つけ方|就活生に企業らしさをどう伝える?[新卒採用・採用コンセプト]

こんにちは。企業の魅力発見アドバイザーのうめこです。

社風とは企業がもつ独特の雰囲気のこと。企業の歴史や価値観、文化が滲み出いていることから、採用広報では採用競合には真似できない“武器”になります。しかし、多くの企業はアピールするポイントがズレていたり、上手く言語化ができていません。素材がよくても、活かしきれていないのです。そこでこのブログでは採用広報でアピールすべき社風の見つけ方についてご紹介します。

 

 
 

1.社風を伝えるうえで使ってはいけないNGワード


みなさんはこんな言葉を使って社風をアピールしていませんか。「アットホームな社風」「様々なキャリアが身につく」「チャレンジ精神のある風土」など、ナビ媒体や採用パンフレット・WEBサイトなどでよく目にしますよね。”社風”とネットで検索すると、このような定例文を紹介するサイトがたくさんヒットします。耳障りもよくいい印象を持つ方も多いのではないでしょうか。しかしその耳障りの良い響きこそが、採用広報の質を下げているのです。

採用広報の目的は、ターゲット人材を振り向かせることです。情報過多な現代、就活生たちは情報をななめ読みしながら、企業を比較しエントリーする会社を絞り込んでいます。誰でも使う言葉や定例化されたメッセージでは、採用競合との差別化にはなりませんし、相手の心には響きません。「ここも同じことを言っている」とスルーされてしまうのです。彼らが切り捨てる企業を判断するのは早い。だからこそ、企業の魅力を伝える言葉のセレクトが大事になります。

 

▲目次にもどる

 

 


2.社風を伝える3つのポイント


1.社風を伝えるうえで使ってはいけないNGワード でご紹介したとおり、誰でも使うことや定例化されたメッセージでは採用競合との差別化にはなりません。ターゲット学生が「面白そう」「こんな風土の会社で働いてみたい」と思わせるためには、どんな場面をどんな言葉で伝えるかが重要です。ここでは社風を伝えるうえで気をつけるべきことを3つのポイントについてご紹介致します。

 


2-1.抽象的な言葉は動機に繋がらない


例えば「アットホームな社風」をアピールしている大手企業と中小企業があった場合、多くの就活生はどちらを選ぶでしょうか。おそらく「大手企業」を選択します。なぜなら同じ「アットホームな社風」なら、知名度や規模など安定性のある企業のほうが間違いがないと判断されるからです。つまり「アットホームな社風」という伝え方では結局のところ社風ではなく「条件」が判断基準になっていることになります。折角の企業PRなのに、入社動機に繋がらないのはもったいないですよね。

ではターゲット学生に選ばれるためには、どう「企業の魅力」や「社風」を伝えればいいのか。それは企業の空気感を“具体的に”伝える必要があるのです。

 

▲目次にもどる

 

 

 


2-2.日常を切り取る。情景を伝える


実は自慢でなんでもない風景にこそ採用競合との差別化になる“企業の魅力”が隠れています。例えばある会社の日常を切り取って見ました。

 

[ある会社の日常の風景]

・入社後にあだ名をつける風習があり、社長を含めすべての社員があだ名にさんでよばれている

・休憩スペースには出張に行った社員のお土産のお菓子がが置かれていて、気づいた人から自由に食べている

・誕生日には後輩社員セレクトの誕生日プレゼントが送られる。嬉しいものだったり、嬉しくないものだったりする

 

上記3つのポイントだけでも、社員同士の距離感が伝わってきませんか。>抽象的な言葉にするなら「アットホームな社風」で一括にされてしまいますが、普段の社内の情景を伝えるとより鮮明にその会社のことがイメージできていきます。でもこれって普通すぎない?と疑問に思うかたも多いはず。いえいえ、普通だと思っていることが、意外と普通じゃない可能性は十分にあります。詳しくは「2-3.家風に置き換えて考えてみる」でご説明いたします。

 

▲目次にもどる

 

 

 


2-3.家風に置き換えて考えてみる


みなさんは、友達の家に遊びに行って驚いた経験はありませんか?

「掃除が行き届いていてキレイ。でも水回りは意外と気にしないんだな」「夕食を食べるときは必ず家族全員で食べるんだな。食事中はテレビは見ないんだ」「兄弟で洋服の貸し借りしてるんだ。それぞれ部屋があるのに2人とも兄の部屋にずっといるじゃん」など、その家によって習慣やルールが違うんですよね。「一緒に食事をする」という行為はどこの家族も一緒ですが、食事の風景やルールは違う。細かなところにこそその家“らしさ”が詰まっています

社風も同じ。働く現場に置かれているもの、工場に掲示されているポスター、食堂のランチメニュー、社員同士の会話や関係性など、その企業の日常風景にこそ自社でしか語れない唯一無二の魅力が隠れているのです。

 

▲目次にもどる

 

 

 


3.今すぐチェック!社風発見ポイントまとめ


ここでは企業独特の風土やルールが垣間見れるスポットについてご紹介致します。上記のチェックリストをもとにぜひ社内を見渡してみてください。机の上に置かれた仕事グッズや社員同士の何気ない会話、ベテラン社員が製品に込めた想い…そこに自社でしか語れない唯一無二の魅力が隠れている可能性があります。

 

▲目次にもどる

 

 

 


3-1.職場環境編


机に置かれたフィギア、廊下に置かれた謎のオブジェ、未だにアナログな紙の掲示物ー。何気ない風景からも、企業独特の文化が垣間見ることができます。社内を見渡してみましょう。特別な何気ない風景から企業らしさが伝わります。

 

服装
Check Pint|仕事着、髪型、ネイル

高校生たちが制服を着崩すように、決められた服装も社員のキャラクターや職場の雰囲気に合わせてアレンジがくわえられるものです。ひとくくりに「私服」といっても、オフィスカジュアルな会社もあれば、TシャツジーンズがOKな会社もある。作業服でも、シワ・シミひとつないキレイな服装を義務付けられてる現場も、下は下駄、上にパーカーとアイテムの追加OKな現場もあります。意外に会社によって許容範囲の振り幅が違うんですよね。

 

 

机の上
Check Point|雑貨、仕事道具、趣味、整理整頓

当社の場合、当番出勤制のため仕事道具を家に持ち帰っているはずなのに、机の上はモノで溢れかえっています。編集案件が多いスタッフの机の上はモノがひとつもなく、引き出しの中も綺麗に整理整頓されています。ただ取材や制作の多いディレクターは、モノが多め。ライティングやデザインの参考書、歴代の取材ノート、電話を取り次いだときの手書きメモ、ボイスレコーダー、担当した案件の完成品などが雑多に置かれており、机もこころなしかか狭く感じます。営業スタッフに関しては、論外で…。顧客理解を深めるための資料や本、自社の制作実績をまとめたBOX、イベント運営で使った備品などが机のまわりにまで置いてあるんです。ほとんど出勤がなくなったオフィスは、もはや倉庫扱い。でもその雑多な感じが居心地よかったりするんですよね。ちなみに私の机の上は、大好きなハシビロコウの写真集(仕事には関係ない)を飾っています。趣味のものを置いても怒られないし、誰も触れない…これもジオコスの社風です。

 

 

打ち合わせスペース
Check Point|使用頻度、広さ、イスorソファ、オフィス家具

取材に行くと打ち合わせスペースにも個性を感じます。壁一面がホワイトボードになっていると「ディスカッションが盛んな会社なんだ」、大きな個室が多いと「案件に関わる人数が多いのかな?」、ドリンクメニューが置いてあると「顧客をおもてなしするんだ」など、仕事の進め方や顧客に対する対応が見えるんです。ある部品メーカーでは、資料が掲示されたパーテーションの前で打ち合わせするのが日常なんだとか。滅多に使われない打ち合わせスペースも、またその企業の風土ですね。

 

 

謎のオブジェや絵画
Check Point|骨董品、置物、絵画

エントランスや廊下、打ち合わせスペースの隅に存在する謎のオブジェ。企業訪問した時に見つけると、思わずニヤついてしまいます。「社長や会長の趣味」の場合が多く、社長のキャラクターや影響力大きさを感じます。ただ社員の方々の関心は驚くほど低く「面白いオブジェですね」と聞いても「よく見たらなんでしょうね?これ?」と質問を返されることもしばしば。その温度差がまた面白い。

 

 

製造現場
Check Point|掲示物、設備内容、綺麗さ、企業秘密

トヨタ自動車の5Sの徹底ぶりはすごい。三定(定位・定品・定量)、姿置き、7つのムダなどキーワードからもトヨタ自動車の本気を感じます。各社でも安全確保や生産性を上げるための工夫が存在するはずです。

掲示板に貼られた業務ミス管理表や設備の癖について書かれた引き継ぎメモ、ゴミを見つけやすいするための白い床など、業務改善の跡から社風を感じます。また「企業秘密の場所がある」ことも風土として伝わります。「言えない」事実をあえて公表する、というアピールもありです。

 

 

廊下・共有スペース
Check Point|お菓子、休憩

社員が出入りするスペースからは、働く人たちの関係性が見えてきます。例えば、出張にいった社員のお土産が置いてあったり、社内行事や部活のお知らせのチラシが掲示してあるだけでも、社員同士の交流が見えてきませんか?ある会社では、社長が休憩スペースにマッサージチェアしたところ、社員たちが家からマッサージや筋トレグッズを持参しはじめたそう。ランチが終わると、そこに集まりみんなで筋トレやストレッチをするんだとか。シュールな感じが、いいですよね。

 

 

駐車場
Check Point|車種、ナンバー

取材に行くと必ず見るのが駐車場です。車のナンバーから社員の通勤エリアが、車種で年齢層がなんとなくわかります。ある自動車部品メーカーでは愛車が並んでいました。「昔ヤンチャしてました」と感じさせる車高をぐっと落としたクラウン。「どんなコワモテが降りてくるの?」とビビるクライスラーなど、ひと目で持ち主の自動車愛が伝わる車ばかり。自動車好きを採用したいなら、社員駐車場の社員が興味喚起のきかっけになります。

 

▲目次にもどる

 

 

 


3-2.職場風景編


働く人たちの姿からも社風はにじみ出ています。喫煙スペースで趣味の話で盛り上がる部署の違う社員たち、5分で弁当をかき込み車で昼寝をする職人、キーボードの音が響く静かな社内ー。人間関係が垣間見れる風景を切り取りましょう。

 

仕事
Check Point|一人で仕事をするとき、社員に話しかけるとき

当社の場合、仕事中は基本的に社内にはキーボードを叩く音しか聞こえてきません。パソコンを睨みつけながら企画書や原稿作成に追われています。出社していても「おはようございます」「失礼します」以外の声聞いてない社員がいるのも普通です。私と社長が大声で雑談してると、鬱陶しそうにイヤホンで音楽を聞き出す社員もいます。ですが、別に社員同士仲が悪いわけではないんです。1案件を1人で担当することが多いので、他のスタッフに仕事の相談をする場面が少ないだけ。必要あらば社内SNSで意見交換をしています。社内で会話が飛び交う企業さんからすると、信じられない風景かもしれませんね。

 

 

打ち合わせ
Check Point|活発性、参加人数、ラフさ

打ち合わせの雰囲気にも企業らしさを感じます。「社内のスタッフだけだから、ブレストから始めようか」と社歴に関わらず意見を出し合う企業もあれば、「社内の会議とはいえ、先輩と打ち合わせするならきっちり資料をつくってくるべし!」という企業もありますよね。休憩スペースでの雑談なら、気の合う仲間同士なので盛り上がりますが、打ち合わせだとそうはいかない。普段コミュニケーションをとらない上司や先輩、他部署のメンバーとどんな意見交換をするのかで、社内の上下関係や部署間の関わりが見えてきます

 

 

お昼休み
Check Point|外食orお弁当or食堂、一人or大人数

皆さんの会社ではどうお昼休みを過ごしていますか?会社だけでなく、部署によっても違うと思います。営業の場合だと外回りが多いため、一人外食の方が多いのでは。以前ある会社の社員さんに取材した時、営業先の近くで新しい喫茶店を探すことを楽しみにしている社員さんがいました。毎日チェーン店飯なのか、新しいお店を開拓するのかでも、違いが出そうですよね。現場の方の場合は、お昼ごはんを5分でかきこみ車で仮眠する方も。これも立派なお昼休みの過ごし方。必ずしもみんながみんな、毎食仲間とご飯を食べたいわけじゃないですから。ひとりの時間を大切にするお昼休みが魅力に映る就活生もいると思います。

 

 

休憩
Check Point|喫煙スペース、廊下、給湯室

休憩中の社員同士の会話って面白いんですよね(聞き耳を立てている気持ち悪い私)。喫煙スペースで部署の違う人達が仲良く麻雀の話をしていたり、廊下ですれ違った瞬間にいたずらをしかける先輩後輩がいたり、給湯室を占領しながら女子たちがコンビニスイーツ談義をしていたり、社員同士がどこまで心を開いているのかが見えてきます。ひとりで読書する、音楽を聞く、スマホゲームをするも休憩時間の過ごし方です。いろんな社員の休憩時間の過ごし方を眺めてみてください。

 

▲目次にもどる

 

 

 


3-3.社員の声編


働く人たちの”声”からも社風を見つけられます。入社を決めたポイント、中途社員が語る前職との違い、勤続年数の長い社員が辞めないわけなど、活躍している社員が居心地がいいと感じているポイントを聞いてみましょう。

 

製品へのこだわりをヒアリング

とあるバネの製造を行い会社にヒアリングをした時、社員の方が開発秘話や製造過程の苦労を熱弁してくれた時「カッコいい」と思ったんですよね。「誰でもどこでも作れてしまいそうな形なんですけれど、熱処理って言って、硬くする工程を通ると、変形とかが生じてしまうので、それを最初から考慮して巻いておかないといけないんです。そこにはばねの技術が詰まっているんです」「自動車だと、最近は環境対応だったり、そういったところでどんどん、どんどん、部品は軽くなっていかなくてはいけなくて。最新のものでは、この板の幅が半分くらいで同じ締め付け力を出るような性能を実現しています。そうすると、材料も少なくて済むし、重量も軽くできる」と淡々と語ってる姿が神々しくて感動した記憶があります。スペシャリストな集団なのが伝わりますよね

 

中途社員にヒアリング 

中途社員の場合は“前職”という比較対象があるので、企業独自の社風や魅力についてわかっている方が多い印象です。給与や休みなどの条件もしかり、働く人のキャラクターや仕事の進め方、人間関係についてぜひ詳しく聞いてみましょう

 

活躍している勤続年数の長い社員にヒアリング

勤続年数の長い社員さんの場合「なぜ辞めないのですか?」と質問しても、居心地のいい理由を考えたことがなかった人が多く解答に困るケースが多々あります。その場合は質問内容を変えてみましょう。「辞めたいと思った瞬間に踏みとどまった理由」について具体的な根管やエピソードで答えてもらうと、ヒアリングする側もイメージがしやすいと思います。

 

▲目次にもどる

 

 

 


4.まとめ


いかがでしたでしょうか。そもそも社会人経験のない就活生には、職場の雰囲気に対する基準がありません。「アットホーム」と言われても、できるのは自分なりに解釈するかや理想的な職場を想像することだけ。そこで伝える側の企業と、受け取る側の学生のミスマッチが発生しています。ぜひ社風を伝える際は、日常の風景を切り取り、情景を伝えてください。細ければ細かいほど”企業らしさ”がにじみ出ます。

 

 

 

▲目次にもどる

 

 

 


 

ジオコスでは各社の課題やターゲットに合わせて、採用企画を提案させていただいております。

 ・うちの会社の魅力はなんだろう?
 ・採用競合に勝てるネタがなにかわらかない
 ・採用戦略をどう立てたら採用ターゲットが振り向くの
 ・パンフレットやWEBサイト、動画で何を伝えたらいいかわからない

など採用活動に関する不安や疑問をお伝えいただければ、弊社営業が知恵を絞ります。採用課題のヒアリング・お見積りは無料です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

 


◆writer◆

うめこ
2009年入社。新卒で入社し、制作ディレクター、営業を経て、事業推進部へ。
企業理解を深めるために、お客様が出店するスーパーマーケットをプライベートで全店舗まわったり、半日体験入社したり、入社する人が住むであろう本社や勤務地の生活環境を散歩したり…ストーカーのように調べる変わり者。今の楽しみは、週1回ペースで遠方のお客様と世間話をすること。社内でのあだ名は「うめこ」。

 

◆過去担当案件一例◆
岡山本社の総合建築会社・和田組さまブース装飾スライド
京都本社の葬儀社・花駒さま採用リーフレット
愛知県豊橋本社のスーパーマーケット・デライトさま採用リーフレットパンフレット
愛知県東海市本社の鉄鋼商社・三和実業さま採用パンフレット
愛知県小牧市の特殊鋼商社・名古屋特殊鋼さま会社案内パンフレット
愛知県岡崎市の試験評価・エフティテクノさまコーポレートサイト
高校生進路応援冊子『@18』編集長

 

◆これから採用活動を行う採用担当者さまに読んでいただきたいブログ◆
新卒採用を行うメリットは?
人材採用に関する5つの原則
採用予算はどこにかけるべき?
ターゲット人材は、社内にいる誰タイプですか?
入社後のミスマッチを防ぐ採用広報は?

【採用活動に+α】うめこのつぶやき

New Post最新記事

Categoryブログカテゴリ

User投稿者

Archive過去記事

まずは、お問い合わせください