近ごろ気づくと、
似たような主張ばかりしています。
「爺ちゃんって何で同じ話を繰り返すの？」
と思っていたのに、今はそれをワシがやっています。
順繰りにそんな爺様になっていくのですね。

だけどまあ若い頃と違うのは、
自己主張で攻めるだけでなく、
他人の反対意見も穏やかに聞き入れることが
できるようになってきた…
‥‥ような気がしないでもないこと。

自分の影響力なんてのも、
なんかどうでもよくなってきました。
成長をあきらめたわけじゃありませんが、
影響の大きさではなく、
深さのほうが大事だよなあ…と思うわけです。
あ…、これが悟りなんでしょうか。

私たちが採用広報の仕事をする上で、
「応募者の数の多さにこだわる必要なんてない」
と主張しているのと同じで、
共感していただけるその人にだけ
まっすぐ届けばいいのではないでしょうか。

ユニクロの商品のように
万人ウケを狙うんだったら別ですが、
自分の感性と同じ人に届けばいいのです。
そして違う人がいることも認めてあげればいいんです。

Aが好きな人とBが好きな人、
◎◎ができる人とできない人、
白だと言う人と黒だという人、
それを他人が曲げようとしてもなかなか難しい。

マスクをするとかしないとか、
一方的に主張しちゃまずいですよね。
それが持ちつ持たれつ、大事な精神ですよ。

人の心を動かす情報発信は、
届く人にだけぶっ刺さればいいんです。

そのコツを探求してきたワシは、
とうとう悟りの境地にやってまいりましたとさ。