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2021.09.13

干物販売の何気ない動作で応募者拡大の秘訣。

中途採用の成功実例です。
干物屋さんの店長候補の募集でした。
スーパーのインショップとして
2店舗を経営をしていて、
3店舗目のテナント出店にあたり、
早急に募集したいとのこと。

経営者の方は
「干物屋なんて不人気だから…」と
ややあきらめつつ、
それでも人手は足りないので
公募に頼るしかない、と。

しかもスーパーの中にある
店子の立場ですから、
ビジネスフィールドといっても
10坪ほどのスペースだけの職場です。

キャリアプランも描きにくい。
市場に出向いて仕入れをするのは
社長の特権でしたから、
職場での醍醐味もなかなか訴求できません。

しかし、
そこで働くスタッフを取材すると、
大いに興味を引くコメントがありました。

『店で売れ残りそうな商品があると、
その商品棚のところに立って
上から下へ下から上へと
商品パックを並べ替えるフリをするんですよ。
ホントにフリだけ。
それだけで敏感な主婦客たちは
商品に近寄ってくるんですよねえ。
何人かがその商品を手にして、
ジロジロながめたあげく、
買い物カゴに入れるんです。
これだけの動作なのに
結構マジで売上UPに効果的なんですよ』

たったこれだけセリフに、
この仕事のリアルな面白さが
現れているのです。

この動作の話を
そのまま求人広告に載せました。

ビジネスのおもしろさは
こういうエピソードで伝わるのです。
消費者の微妙な心理を動かすビジネスに
共感をもってくれるわけです。

そしてこの求人広告によって
これまでにない数の応募者が集まりました。

ほとんどの応募者は、
ユニークな販売の仕事でおもしろそうだ、
と志望動機を語ったと言います。
いえいえ。
これはこの職場では
単なる日常の風景なのです。

そして、実際に入社した人の行動を
思い浮かべてください。
ほぼ確実に同じことを試みるはずです。

実際に買物客の動きを確認してみるはずです。
効果があればそれを続けるし、
客の反応がなければ、
別のことにトライしてみるかもしれません。

それだけでもその採用は
大成功なのがおわかりになりますか。

何しろ、
ただ店頭でつっ立っているだけの
販売員ではなく、
ウリにつながる積極的な行動をしてくれる
優秀なスタッフを採用できたのです。

ここで大事なのは、
小さな話題でもいいから
できるだけ具体的な情報に
目を向けなければならないという点です。

この干物屋さんの場合も、
「若手スタッフに店内陳列もお任せします」
という短いコメントだけでは、
具体的な面白さがイメージできません。

具体的な情報提供がない場合は、
会社側の発信している意味と
就職活動をしている人たちの解釈に
微妙なズレが生じてしまい、
ミスマッチが生じかねません。

入社したときの働き方が理解できて、
それが自分の志向にあっているかどうかを
よくイメージングしてみることが大切です。

伊藤秀一『いい会社はどこにある? いい人材はどこにいる?』

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