« ワシの肩で泣く見知らぬOLの話 | メイン | 寺西むつみのスーパーチューズデイ!な火曜日。 »

有事に立ち向かうボスたちの呻き

とんでもない不吉な夢で目が覚めました。
ウィキペディアで自分の死亡記事を発見する、という夢です。
全顧客が全案件を引き上げ、労働争議が勃発し、会社は倒産し、家庭はなく、
知人経営者も死に、頼りたい人からソッポを向かれ、
原因不明の死を遂げた‥‥と書かれてました。

wiki.jpg

そんな夢を見た理由がワシにはわかります。


前の晩に経営者勉強会
(上場大手から零細、有名老舗からベンチャー、国会議員まで集まる会)で
7時間も真剣トークをしたからです。
その席で、各社の厳しい現実を目の当たりにしました。


◎震災復興のために資材供給が国によって止められている。
すると、
住宅建設会社はバスタブが調達できず、リフォーム案件が納品できない。
だから、
被災地でもないのに風呂に入れない家庭がある。

◎同じく、震災復興のために資材供給が国によって止められている。
すると、設備工事会社は通常業務が前に進まない。

◎外国人旅行客はほぼ全員キャンセル。
今後、外国人のための観光立国というテーマは完全に消える。

◎自粛ムードによりなくなるイベント。
震災から数週間で何千万円もの仕事が消えたシティホテル。

◎4月以降の激減が目に見える民放TV局と新聞、広告代理店。

◎物資不足によるインフレ。

◎みずほ銀行騒動により、様々な業界がシステム検証をはじめた。
不眠不休の社員、利益ゼロ、新規案件に向かえず。

◎生産設備復旧のメドが立たず、リストラ敢行。


しかし皆さん親分だし経営者。
下ばかり見ていられない。
この有事に、今何をしていけば、経済復興に貢献できるのか。
そんな時、みんなの口から出てくるのは、
哲学や気持ちの保ち方、責任の取り方でした。


戦後に似た状況。
多くの経営者たちの表情は険しい。
「自然災害の前では、人間はいかに無力なものであるかを知った。
 しかし、原発については、自然なものではない。
 人災なのだから、人間が責任をもって事に当たらなければいけない。
 人間はもっとムダなモノを減らす知恵を絞ろう」
商売上の戦略ではなく、
日本人としての生き方について語った。


ワシには大いに学びになった。

About

2011年3月26日 12:22に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「ワシの肩で泣く見知らぬOLの話」です。

次の投稿は「寺西むつみのスーパーチューズデイ!な火曜日。」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。