私個人の意見ですが、
為替や株のデイトレーダーという活動を
生業にしていらっしゃる人に、
やや否定的な感情を持っています。

職業選択は自由だし、
職業差別もしない主義ですから
わざわざ文句をつけることもないんですけどね。
しかもデータで理論を語るのではなく
単なる自分の『感情』です。

いえいえ。
儲けている人を羨むわけではありません。
株や為替取引の元来の存在意義は理解しています。
そこに大事な目的があって
経済がうまく成り立っています。

ではなぜデイトレーダーを
本業にしている人に
肯定的になれないのか。

その職業によって
感謝する人がいないからです。

取り組む姿が人に感銘を与えることもない。
ただ自分の収益のためだけに
モニタ画面を見て右から左へと投資する。
儲けた人が誰かに感謝されることはありません。
マネーゲームで儲けた人が
他の分野で社会奉仕をしているなら
尊敬できますけどね。

たとえばYouTuberは、
おもしろいコンテンツを提供しています。
ミュージシャンや芸術家は、
自らの作品で人の心を癒やします。
プロの競技選手は、
卓越したプレーで観衆を感動させます。
デイトレーダーは
誰かに何をしていますか？

株式投資によって
その組織を応援してるよ！って活動ですか？
デイトレーダーは企業の取り組みを
ホントに応援していますか？

投資の世界って
学ぶほど心が荒んでくるのですよね。
空売り？見せ板？
株価を下げて儲ける人がいるって何？
自分の利益を確保するために
相場を恣意的に動かす仕事。
どんだけ儲かろうとも
私はこれを職業にしたくないんです。

でもいい話もあります。
とある小売大手が株主総会で
この仕事の大切さについて
ストーリー化した理念を定款に盛り込むと
発表したら９割の支持を得た
という話がビジネス誌に紹介されていました。

世の中全体がこうならいいのにね。

世のために活動する目的を
株主に伝え、株主が賛同して長く応援する。
それでこそ本来の株式投資です。

目先の利益で動く企業は、
自分だけが魅力的に映すために
緑も枯らします。
人間同士の信用が成り立ってこそ
組織は利益があるんじゃないでしょうか。

人が育つ企業もまたしかり。
世の中がいい方向に向かいますように。