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2012.01.29

ジオコスノート vol.082/目の前の事態が他人事に見えますか? | Back Number

(バックナンバー/2011.11.16発行)
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先日朝の電車内でのこと。
私の立っていたすぐ後ろで見知らぬ同世代風のサラリーマンが
ドタンと音を立てて倒れました。
私だけでなく、近くにいた乗客全員がビックリです。

「大丈夫ですか?」

近くにいたのでその人の脇を抱えると、呼吸は荒く短い。
『息はしてるな…』
なんだかワケもわからず、そんな判断。

ちょうど駅に着いたので
「すみません!駅員さんを呼んでください!」
と、咄嗟に誰に言うともなく声をかけた。
そしてその人をホームに抱えて降ろそうとするんですが、
鞄を抱えた大人のオトコはなかなかの重量で
一人ではなかなか動かしにくい。

しかし、なんと…。

周りのヒトたちの反応が悪いんですね。
確かに誰もが心配そうな目線は向けてはいますが、
しかし動かないのです。

何人も押し退けて近づいてきた
学生風セーネンが手伝ってくれました。

すると、
一人の女性(結構なオバサン)が、
閉まりそうな扉とホームの間に立って、
「発車しちゃダメー!!!!」
と最後尾の車掌さんにアピールしてくれました。

そのセーネンとオバサン、ステキ。

電車は異常に気づき、停車したまま。
連絡の通じた駅員さんたちがゾロゾロやってきたのですが、
その動きがどうもスローモーションに見える。
若い駅員さんなんかは、
騒動の人ごみから外れたところで倒れたサラリーマンと我々を眺めている。
年配の駅員さんが「担架担架!」と
指示を出すまで動かない。

なんじゃ?

不測の事態に備えた訓練とかはしてないのかな?
いい人材って‥‥。
会議ですごいプレゼンする人より
めちゃめちゃすごい業績を上げる人より
こんなときに直感的に動ける人なんじゃないかなあ。
私が勇敢なんじゃなくて、
周りの人々が他人事に過ぎると思いました。
大丈夫か。ニッポン人。

そして、

そのサラリーマン氏が担架で運ばれ、
電車が発車すると、車内はもう何事もなかったように
普段の通勤風景に戻ったのでありました。

ご無事を祈っています。

株式会社ジオコス
代表取締役 伊藤秀一

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