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2021.03.03

CASE STUDY|[中堅建設コンサルタント]の採用広報の企画提案書(採用企画・ブランディング・ペルソナ設定)

こんにちは。株式会社ジオコスです。

CASE STUDYシリーズでは、ジオコスが考える企画立案のロジックを公開しています。採用広報ツールの制作やナビ媒体への掲載など、採用広報のアイテムを揃えても採用戦略次第で成果は大きく変わります

 

 ・採用競合に埋もれないようどう差別化をはかるのか
 ・ターゲット学生を振り向かせるアピール方法はなにか
 ・どんな採用フローで採用ツールを使用するのが有効

 

課題整理から自社らしさの洗い出し、アウトプットの方法まで、ジオコスが実際に行う採用企画の立て方をまとめました。今回は中部エリアに本社を構える[中堅建設コンサルタント]A社をモデルにした採用活動の企画提案の内容をご紹介します。

 

 


▼目次

1.課題・現状整理

 1-1.採用課題とゴールの把握

 1-2.ターゲット学生の特性を把握

 1-3.建設コンサルタント業界の特性を把握

2.採用競合に勝てる企業らしさ・魅力の洗い出し

 2-1.企業データ比較

 2-2.若手社員にヒアリング

 2-3. 企業の魅力・特徴をまとめる

3.採用戦略を立てる

 3-1.ペルソナ設定

 3-2.採用フローと採用活動の提案内容

4.まとめ


 

 


1.課題・現状整理


1-1.採用課題とゴールの把握

クライアントと採用活動を振り返ります。ヒアリングから現状感じている課題感を把握し、採用活動のゴールについてすり合わせます。

[ヒアリング内容]

中部エリアに本社を構える建設コンサルタントA社です。

当社は創業から50年以上にわたって道路や鉄道、上下水道などのインフラ建設をおこなってきました。従業員数300名ほどの中堅企業です。毎年採用活動を行っていますが、同じ中部エリアの業界ランキング上位の同業者にターゲット学生をとられてしまいます。仕事内容では採用競合との違いが出せず、当社よりも「規模」や「待遇」のいい会社に流れてしまっているのが現状です。

また地元の優秀な学生は、県外就職にも抵抗がないため大手の建設コンサルタントを受けてしまいます。地元の採用競合に流れてしまうのに、大手と比べられたらより勝ち目がない。どうしたら、ターゲット学生が当社を選んでくれるのでしょうか。

 

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1-2.ターゲット学生の特性を把握

中部エリアの大学に通う土木・建築学科の学生にヒアリングを行い、ターゲット学生の就活や企業選びのポイントなどを調査。就活生の思考を理解することで、企業アピールのポイントや方向性を定めていきます。

・就職先は「ゼネコン」「建設コンサルタント」「公務員」の3
多くの学生は「ゼネコン」「建設コンサルタント」「公務員」の3択から絞り込んでいきます。大学での学びを活かせる就職先を探す学生が多いので、就職活動を始める前から業界知識はある程度持ち合わせている印象です。また教授推薦ではなく、ナビサイトを活用して就職先を探す自由応募を選択する学生も増えています。

 

・就活解禁前にはエントリー企業の絞り込みは終わっている
多くの学生は3月1日の就職解禁前にはエントリーする企業を決めています。応募数も絞り込まれており平均5社程度です。専門知識の高い学部のため、授業を通じて就職を意識している学生も多く、研究室の教授や先輩からアドバイスを受けながら企業の絞り込みを行っています。

 

・業界ランキングを参考にしている
企業を絞り込む際に多くの学生が参考にしているのが、業界ランキングです。上位企業から受ける学生もいれば、「業界ランキングのトップチャートに入ってるから安定していそう」と企業を選ぶ際の安心材料にしている学生もいました。少なからず企業選びのひとつの指標にはなっているようです。

 

・リアルな現場を知りたい
「激務な業界だとすでにわかっているから、ホワイト企業アピールをされると戸惑う」「残業も覚悟しているので、実際の忙しさや仕事を教えてほしい」という意見が多く聞かれました。そのため、現場見学会や実際の仕事を体験できる夏の長期インターンシップに参加する学生も多く、企業選びにも大きな影響を与えているようです。

 

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1-3. 建設コンサルタント業界の特性を把握

建設コンサルタントは、サービスや仕事内容では差別化がしにくい業界です。そのため企業規模やダイナミックな案件など、わかりやすい評価軸で判断されていまいます。そのため中堅コンサルタントが選ばれるためには、採用競合とのキャラクターの違いを明らかにすることが大切です。仕事のスタンスや社風など、自社しか語れない魅力を発信していきます。

 

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2.採用競合に勝てる企業らしさ・魅力の洗い出し


2-1.企業データ比較

採用競合と事業内容や企業データを比較。採用競合との差別化になりそうな要素をピックアップし、人事担当者や社員に追加ヒアリングを行いながら、企業らしさが伝わるネタやエピソードを探していきます。

 

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2-2.若手社員にヒアリング

若手社員に「入社のキッカケ・決め手」「自社らしさ」についてのヒアリングを行い、A社にしか語れない魅力や企業らしさがにじみ出るエピソードなど洗い出します。

[入社のキッカケ・決め手]
 ・できるだけ貢献度の高い仕事をしたい
 ・アットホームさに惹かれた。堅苦しそうじゃないのがよかった
 ・インターンシップやアルバイトを通じて雰囲気の良さが伝わってきた
 ・座談会で台本など用意せず、素で話してくれたのがよかった
 ・会社説明会の雰囲気が一番良かった
 ・どの社員さんも親身に対応してくれた

 

[自社らしい仕事の考え方]
 ・ものをつくるだけでなく、解決策を練っていく
 ・パズルのピースをはめていくようにゴールまでの設計を考えるのが楽しい
 ・設計の細かい部分を具体的につめていくのが面白い

 

[自社らしいやりがい]
 ・基本的に仕事は一人で担当する
 ・ある程度の枠のなかで、自由にやらせてもらえる
 ・協力会社に頼まず、自分たちで動かすことが多い
 ・自分で計画を考えるのが面白い

 

[自社らしい社員]
 ・親身になってわからないことを教えてくれる
 ・ミスをしても上司が対処してくれる
 ・上司が教え上手
 ・打ち合わせならない相談事にものってくれる

 

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2-3. 企業の魅力・特徴をまとめる

企業データの比較や社員ヒアリングで集まった情報を整理し、採用競合と差別化になりそうなネタを抜粋。企業らしさが伝わるようなキャラクター設定を行い、採用広報のコンセプトに活かしていきます。

「一人ひとりがプレイヤー」

繊細で緻密な計画が必要とされる仕事を、責任者1人で行うのがA社の大きな特徴。若いうちから案件をを任されるため、数多くのノウハウや高い知識を持った社員が多い。百戦錬磨の強者達ばかりのため、若手社員の悩みや不安を聞くと、昔を思い出しつい手を差し伸べてしまう。一人ひとりがプレイヤーとなることで、技術と人間力を磨かれる会社だ。

 

仕事の考え方
 ・コツコツと綿密に計画
 ・ゴールまでの道筋を細かく立てる
 ・何通りもの予測をたて実現性を探る

人・環境
 ・ゆるい、フラット、親身
 ・個々の個性を活かす組織。
 ・年齢や肩書に固執しないフラットな関係性

働きがい
 ・自分が責任者。進め方は自由。
 ・協力会社に任せず自ら動かす。
 ・ノウハウや経験が身につけられる。

 

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3.採用戦略を立てる


3-1.ペルソナ設定

企業らしさや特徴をふまえ、A社で活躍するターゲットのペルソナを設定していきます。ペルソナとは、一人 の人物を想定して詳細な人物像を設定していく「人物設定」の作業をさします。ターゲット設定→ペルソナ設定の順番で考えていくことで、自社で活躍する人材の特徴や採用基準が見えてきます。

責任者を一人で任され、綿密な計画を立てることが求められます。

・旅行へ行く時に観光地を調べ複数の観光ルートをシミュレーションすることに抵抗感がない
・枠組みよりも具体的な計画を立てるのが得意
・一人で任されたほうが頑張れる

などが活躍人材の要素だと考えられました。将来の優秀層になりえるターゲット学生を設定し、彼らの行動や興味のある情報を採用広報ツールに盛り込んでいきます。

 

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3-2.採用フローと採用活動の提案内容

ターゲット学生のペルソナ設定にあわせて、採用フローや採用広報でアピールする内容を決め採用戦略を立てていきます。

 

①候補企業に選ばれるために|夏インターンシップの実施

建設コンサルタント業界を志望する学生の多くは、3月1日就活解禁前にエントリー企業を絞り込んでいます。そのため、ナビ媒体のオープン前に企業の存在を知ってもらい、魅力を伝えなくてはいけません。そこで夏インターンシップ(長期)の実施を提案します。ターゲット学生が知りたい「リアル」を体感してもらうべく、プロ度が伝わるより「実践的」な内容が好ましいです。

 

【インターンシップ案:案件実績をベースに施工計画を体験】

過去の案件実績を、イチ社員になりきり計画を立ててもらうインターンシップ。
実際の現場に行き、実際に案件を担当した先輩社員とともに現地調査から体験。課題を解決するためのプランを期間内に仕上げてる。期間中に複数の社員と関わる機会を設け、計画を立てるうえでの必要な目線やアドバイスをもらい働く人たちの雰囲気を知ってもらう。

また現場見学会は土木建築学科の学生には人気のコンテンツです。「現場をみる」ことが興味のきかっけになる可能性があります。

 


②候補企業に選ばれるために|WEBサイトやナビサイト、動画などの充実させる

2-1.で紹介した土木建築学科の学生の特性を考えると、仕事のハードな一面も知りたがっています。過度なホワイト企業アピールはせず、繁忙期の仕事量や残業の頻度なども隠さずつたえてください。またインターンシップの難易度少し高めに設定し、フィードバックではプロならではの目線やテクニックについて語れると学生の関心を惹きます。その内容を面白がれる学生が入社後活躍する人材です。

 

【採用WEBサイト案】

企業を絞り込むために、採用WEBサイトやナビサイトから企業情報をしっかりリサーチしています。採用競合と比べながら精査していくため、「他社との違い」「A社らしさ」が伝わるような情報が必要です。

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▼理念・仕事への姿勢
A社の行動指針などを紐解き、社員の仕事への姿勢を紐解く

▼プロジェクトストーリー
一人で挑む案件を物語で紹介。
裁量の多さや緻密な計画性など、A社らしい働きぶりを伝える

▼座談会
入社1~5年目、先輩後輩、など年齢や肩書きに固執しないフラットな関係性が伝わる座談会を企画

▼動画
A社で働く人たちの人柄や空気感が伝わる動画をサイトでアップ

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仕事内容を説明してしまうと、採用競合との差がわかりづらくなります。働く人たちの仕事への考え方や関係性など、A社にしか語れない「空気」を伝えていきます。

 

 


③入社したい企業に選ばれるため|採用競合と違いを明確にした会社説明会内容

採用競合に流れてしまわないように行いたいのが、「志望度を上げる」という作業です。第一志望群のなかで上位にい続けるためには、会社説明会の説明内容が重要になります。すでに採用WEBサイトやナビサイトをチェックしている学生が多いため、内容を重複させないようにしましょう。

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▼簡潔でわかりやすい説明会スライド
ゴールはA社=〇〇とキャラクターを印象づけること。企業概要はすでに把握しているので、[キャラ付け]と[特徴の箇条書き]など簡潔にらしさが伝わるような内容にする

 

▼先輩社員との座談会
人事や社員と直接話せる貴重な機会。A社の場合は、働く人たちのラフさや素が内定者に受けていました。そのためトークテーマや簡単な内容だけを打ち合わせ、台本などは用意しないほうが社風が伝わる可能性が高いと想定されます。

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4.まとめ


以上がA社の採用課題に対する企画提案になります。

ジオコスでは各社の課題やターゲットに合わせて、採用企画を提案させていただいております。

 ・うちの会社の魅力はなんだろう?
 ・採用競合に勝てるネタがなにかわらかない
 ・採用戦略をどう立てたら採用ターゲットが振り向くの
 ・パンフレットやWEBサイト、動画で何を伝えたらいいかわからない

など採用活動に関する不安や疑問をお伝えいただければ、弊社営業が知恵を絞ります。採用課題のヒアリング・お見積りは無料です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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